繰り返し押し寄せる、“波”

2016.04.30(22:34)
日中は汗をかくくらい
朝晩の気温もあまり下がらなくなってきましたね。
と思ったら急に冷たい風が
もう夏はすぐそこ、いやまだ早いw
半袖にはまだちょっと。。。


さてさて、今回は番組ゲスト『刈馬演劇設計社』さんの公演、
「クラッシュ・ワルツ」のレポですよ
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会場はおなじみ、“G/PIT”さん。
今回の作品は再演、ということでしたが、
その際はお邪魔できず、僕にとっては初の観劇となりました。

会場に入るとすぐ目に飛び込んできた舞台セット。
撮影可、ということだったので
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どこかの一室、と思われましたが、 
周りを囲む(菊)の花、薄青色の座布団、
なにか“葬儀場の控え室”のような気がしてなりませんでした。

ある子どもの交通事故死をめぐる、
複数の大人たちの様々な想い。。。

おぐりさん、二宮さん演じる熟年、というより味のある^^夫婦。
番組でもお話にあった、事故の起きた目の前が住まいの。
そこに花を手向ける、または手向けない、
で起こる問題がこの作品の導入部分ですね。

そのお宅を訪れている長嶋さん演じる事故死した母親の女性。
悲しみに暮れている、というよりはいくらか時間が経ったのか、
落ち着いた雰囲気。
でもどこか眼には、なにかを一つ越えてしまって、
悲しみのような、怒りのような、
でもとてつもなく静かにそれが佇んでいるような、
冷たさとアツさを同時に感じるような不思議な感覚。
劇中、自分の座っている席とちょうど対峙するような場面があり、
ものすごく観(魅)入ってしまったのを覚えています。

“味”のある夫婦はその通り、
どこか凸凹というか、名コンビというか^^、
重いテーマの作品にどこか温かい空気を吹き込んでくれる、
きっとものすごく重要なポジション。
緊張と緩和、っていうのかな、とても絶妙で。
でもこれがこのあと、
最後の最後に、効果をもたらすなんて。

この家(部屋)に篠原さん演じる子どもの父親、
また岡本さん演じる事故相手の女性が登場。
ここから登場人物たちの心のぶつかり合いに、
この事態が、空間がどんどん捻じ曲がって。。。
と、ここでとても興味深かったのは、
事故の当事者たちだけでなく、
あの中立の立場と思われた夫婦、
特に夫の行動、言動までもおかしくなっていったこと。

あとからあとから悲しい、
非常な現実が何度も押し寄せてきて、
観ていて心が揺さぶられっぱなし。
正義を主張していた父親、
事故の女性も誰も皆、結局救われない。

そんな幕切れ、と思ったのですが。。。
最後にあの中立の夫婦にもそこまで語られていなかった、
非常な現実(複線)が。
すべてを悟っているかのように語る妻、
それを分かっていて気丈に優しい声をかける夫。

すでに心をかき乱され、感動、涙をこらえて観客も、
ここで一気に涙腺が崩壊された方、多かったようですね
かくいう僕も。。。
(これは反則だよ~)なんて思いつつ。

いままで観劇した刈馬さんの作品はどこか、
最後の最後まで謎に包まれ、
完全に答えが見えなかった(見つけられなかった)ものが多かった気がしましたが、
この作品はそのあたりが分かりやすく、
最後にそれぞれの複線が理解(回収)できるよう丁寧に(親切に^^)作られていて、
いままで観劇したなかで、
最も“腑に落ちる”悲劇(作品)だったように思われます。

本当におもしろかった

そしてこの日は“アフターシアター”として、
本編終了後リーディング短編劇「シャベル男女」の上演が
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シンプルな照明のみかと思いきや、
この舞台用にちゃんと用意(セッティング)されていてちょっとびっくり^^。

“リーディング(朗読)”公演ということでキャストは台本を手に持ってはいますが、
用意された椅子にときに腰掛け、ときに動き回る演出で、
文字通り空気が“動く”、観ていて全然飽きない
本編同様ミステリアスな内容、すごく作りこまれていて、
短編ながら観終わってまた違った感動におなかいっぱいw

実は今回の公演、二度お邪魔しまして、
番組でもお話のあった、同じ中学生役を、
ゲストの“なっちゃん”こと森さん、そして本編にも出演の岡本さんがWキャスト^^。
ちょっと見比べてみたいなと、思ったんです

やはりより世代の近いなっちゃんに軍配
というだけでは決してなくてw
なっちゃんの役者姿、普段の大人しめな感じとは打って変わって、
思い切った活き活きとした演技だったと思います^^。
やっぱり役者姿が様になるなぁ
岡本さんももちろん、演技力だけでなく、
ご自身のキャラクターを活かし、演じきっていたと思いますよ

終演後、出演の皆さんと
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あれ、中に出演者ではないけど、どこかで見かけた顔が。。。
と、偶然会場でご一緒した、
以前『7メートルと9メートル~花の教室~』出演の古部さん
やはりみんな、仲良しなんですね~

実力派のベテランさんだけでなく有望な若手まで、
今後もどんな舞台、楽しませていただけるのかな^^

期待して待ちます
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10月20日の番組アーカイブはこちら♪







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